【初心者向け】GoogleのAIコーディング『Jules』とは？何がすごいのか徹底解説！

Julesとは？一言でいえば「あなたの専属AIプログラマー」です

Julesは、Googleが開発したソフトウェア開発を助けてくれるAIエージェントです。

難しく考える必要はありません。あなたがやりたいことを自然な言葉で伝えるだけで、まるで人間のようにあなたの意図を理解し、プログラミング作業を代行してくれる「超優秀な専属プログラマー」だと考えてください。

Julesにお願いできることは多岐にわたります。

最大の特徴は、非同期で働くこと。つまり、Julesに仕事を依頼したら、あなたはずっと画面に張り付いている必要はありません。他のことをしていても、Julesはバックグラウンドで黙々と作業を進め、完了したり、あなたに確認が必要になったりした際には通知をくれます。

「言葉で指示するだけでプログラムができるなんて、どんな魔法なの？」と思いますよね。Julesの仕組みは、非常に洗練された自動化システムに基づいています。

あなたがタスクを依頼するたびに、Julesは以下のことを瞬時に行います。

あなた専用の「作業用PC」を用意する
Julesは、クラウド上にあなた専用のクリーンで安全な仮想マシン（VM）を用意します。これは、タスクを実行するためだけに作られる、一時的なコンピュータのようなものです。
プロジェクトの情報を読み込む
その仮想マシンに、あなたが作業場所に指定したGitHubリポジトリ（プロジェクトの保管フォルダ）から、コード一式を丸ごとコピー（クローン）してきます。
開発環境を自動でセットアップする
プロジェクトに必要なツールや、プログラムの部品（依存関係）を自動でインストールし、開発できる状態に整えます。Python, Node.js, Java, Go, Rustといった主要な開発環境は、あらかじめJulesの仮想マシンにインストールされています。
あなたの指示に基づき、コーディングを実行する
準備が整ったら、あなたのプロンプト（指示）に従って、実際にコードを書いたり、修正したりする作業を開始します。

この一連の流れを、Julesはすべて自動で行ってくれるのです。

Julesがただの便利ツールではなく、「ゲームチェンジャー」と呼ばれる理由。それは、特にプログラミング初心者や非エンジニアにとって、計り知れないメリットがあるからです。

最大の魅力は、やはりこれでしょう。複雑なプログラミング言語を学ばなくても、自分のアイデアを自然な言葉で伝えるだけで、Julesがそれをプログラムという形にしてくれます。これまで技術の壁で諦めていた、数え切れないほどのアイデアが実現可能になります。

「AIに任せたら、勝手に意図しないものを作られそう…」そんな心配は無用です。Julesは、本格的な作業に入る前に、必ず「こういう手順で進めます」という計画書をあなたに提示し、承認を求めます。あなたは、その内容に納得してから作業をスタートさせることができるのです。

さらに、作業の途中でもチャットで「やっぱりこうしてほしい」とフィードバックを送ることも可能です。あなたは常に主導権を握り、Julesをコントロールすることができます。

非常に重要なポイントです。Julesは、あなたが許可したプライベートなリポジトリの内容を、AIモデルの学習に利用することは一切ありません。あなたのコードやアイデアは、あなたのものです。Googleはこのプライバシーポリシーを明確に約束しています。

【セキュリティ上の注意】
Julesは安全な環境で動作しますが、APIキーやパスワードなどの機密情報をリポジトリに保存しないようにしましょう。これは、Julesを使うかどうかにかかわらず、すべてのソフトウェア開発における基本的なルールです。

これほど高機能なツールが、なんと無料で利用開始できます。もちろん、よりヘビーに使いたいプロフェッショナル向けの有料プランもありますが、まずは無料プランでJulesのすごさを体験するには十分すぎるほどの機能が提供されています。

Julesには、あなたの使い方に合わせて選べる複数のプランが用意されています。

プラン	Jules (無料)	Jules in Pro (有料)	Jules in Ultra (有料)
最適なユーザー	Julesを試してみたい方	日常的にコーディングする方	AIを駆使するパワーユーザー
1日のタスク上限	15回	100回	300回
同時実行タスク数	3つ	15	60